セルロースファイバー

皆さんは今住んでいる家にどのような断熱材が使われているかご存じですか？

「断熱材」といっても、鉱物系・発砲プラスチック系・
無機繊維系・天然繊維系などさまざまな種類がありますが、
私たちは人や環境にやさしく、透湿する自然素材の
セルロースファイバーをお勧めしています。

セルロースファイバーは、未使用の新聞古紙を再利用した
木質繊維系断熱材です。

高い断熱性能だけではなく、調湿・防露・防虫・防カビ・
遮音・不燃・安全・省エネ等、住む人と地球環境にやさしい
自然素材ならではの多くの特長があります。

特長①：断熱性

セルロースファイバーはさまざまな繊維が複雑に絡み合い、空気の層をつくります。また、１本１本の繊維の中にも自然の空気胞が存在し、この空気の存在がよりいっそう熱を伝えにくくします。

そして断熱材が本来のパワーを発揮するためには、隙間なく丁寧に断熱材を施工することが重要です。一般的なグラスウールは現場で切断しながら施工していきます。

壁の中は筋交いや金物、コンセントボックス、配管や配線等、障害物が多数ありスッキリ四角い空間ばかりではありません。

その周囲にはどうしても隙間ができるため、断熱性能が大幅に低下してしまいます。

一方、セルロースファイバーは細かい断熱材を壁の空洞に隙間なく吹込み施工を行なうため隅々まで充填することができ、高い断熱性能を発揮します。

「暖房してもなかなか暖かくならない」「冷房が効きにくい」などの悩みも一気に解決します。

部屋の湿度が高いときには湿気を吸い取り、湿度が低くなると溜め込んでいた湿気を放出します。生きている繊維ならではの調湿効果で部屋の中は快適な湿度に保たれ、結露を防止します。

セルロースファイバーにはホウ酸が配合されており、シロアリやゴキブリなどの害虫を寄せ付けません。ホウ酸は弱酸性で消毒性を持つため、カビや菌の発生を抑制します。

木質繊維の中にはたくさんの空気胞があり、その空気胞が音を吸収するため、優れた防音効果を得られます。

空気を伝わる話し声やテレビの音、車の音などの騒音をやわらげます。

「隣のオーディオの音がうるさい」「車の騒音で夜も眠れない」「ピアノの音が近所迷惑じゃないかしら・・・」そんな音の遮断効果を上げるにはセルロースファイバーが最適です。

セルロースファイバーはホウ素系薬品によって防燃処理された国土交通大臣認定の準不燃材料です。強い炎でも表面が焦げるだけで、万が一火災が発生しても延焼を防ぎ、有毒ガスも発生しません。

添加されているホウ素系薬品は医療や食品にも使用され、人体への蓄積や残留がありません。安全基準に厳しいアメリカで60年以上の実績があり、アメリカの断熱材別シェアでは最も多く使用されています。

細かな吹込み施工で隙間ができず高い断熱性能を発揮するため、冷暖房効率が格段に良く、年間の冷暖房費は約1/2くらいの節約ができます。
ランニングコストが抑えられ、省エネで経済的に過ごせます。